[モスクワ 5日 ロイター] – ロシア大統領府は5日、プーチン大統領が6日にアラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアを訪問すると発表した。7日にはロシアでイランのライシ大統領と会談するとした。
ペスコフ大統領報道官は、UAEとサウジの訪問中に国際石油市場向けの協調行動について話し合うかとの質問に対し、そのような話し合いは石油輸出国機構(OPEC)プラス内で行われるが、この問題は常に議題になっていると述べた。
OPECプラスは先週、来年初めに日量約220万バレルの自主減産を実施することで合意した。 もっと見る
ペスコフ氏は、OPECプラスが合意した減産が本格化するには時間がかかると言及。「石油市場には慣性があるため、効果が出るのが遅れることがある。このため協調は続けられる」と語った。
ロシア大統領府はまた、プーチン氏がサウジでムハンマド皇太子と会談し、OPECプラス内での協力について協議すると確認。プーチン氏とムハンマド皇太子は共に2016年のOPECプラスの枠組みの設立に尽力するなど、緊密な関係を築いている。
ウシャコフ大統領補佐官は、OPECプラスの枠組みの中でのロシアとサウジの協力は「実り多い」と指摘。「OPECプラスの枠組みでのロシアとサウジの極めて緊密な協調は、世界の石油市場の安定的で予測可能な状況を維持するための確実な保証になっている」と語った。
ウシャコフ氏また、プーチン大統領は訪問中にウクライナにおけるロシアの「特別軍事作戦」についても協議すると言及。
ペスコフ報道官は、イランのライシ大統領が7日にモスクワを訪問する際、パレスチナ自治区ガザでの軍事衝突を含む地域問題について協議される可能性が高いと述べた。
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