台湾政治家がトイレのぞく!? PR動画に批判殺到で謝罪―中国メディア


4日、観察者網は、台北市長選に立候補している民進党の陳時中(チェン・シージョン)氏が公開したトイレに関するPR動画について「のぞきを助長する」といった批判が噴出したと報じた。

2022年9月4日、中国メディアの観察者網は、台北市長選に立候補している民進党の陳時中(チェン・シージョン)氏が公開したトイレに関するPR動画について「のぞきを助長する」といった批判が噴出したと報じた。

記事は、陳氏が3日午前に記者会見を開き、台北市にある公衆トイレの便器7200個をすべてスマート便座に置き換える公約を発表し、会見後にはこの公約に関連したPR動画を配信したと紹介。動画は、台湾のインターネットセレブリティーの「四叉猫」さんがトイレの中でトイレットペーパーがないことに気付き、ドアをバンバンたたいて助けを求めたところ、上からスマート便座がスルスルと降りてきて、驚く「四叉猫」さんが天井を見上げるとドアの上から陳氏がヌッと顔を出してピースサインをするというものだった。

そして、この動画を見たネットユーザーからは「恐ろしい、身の毛がよだった」「一体何をしているのか、のぞきのやり方を教えてるのか?」「下品をおもしろいと勘違いしている」といった批判が相次いだほか、国民党の立法委員や台北市議、ライバルである無所属の台北市長候補からも「これを撮影した際に、本当におもしろいと思っていたのか」と批判、非難の声が噴出したと紹介した。

陳氏陣営は3日午後に動画の配信を急きょ停止。陣営の幹事で民進党所属の立法委員である管碧玲(グアン・ビーリン)氏は「スマート便座の政策を映像化するに当たり、制作者はユーモアを取り入れようとした。撮影現場では陳氏が壁を登って四叉猫さんに顔を見せる際に爆笑が起こった。動画は両極端な見方を生んだというだけのことだが、宣伝担当部門は批判の意見を受け入れ、制作者に了解をとった上で動画を修正した」とコメントした。

また、陳氏もイベント出席時にこの件について質問を受け「ハラスメントの意図は決してなかったが、そのような意図を感じさせてしまったことに対し、謝罪する」と陳謝した。(翻訳・編集/川尻