2021年10月10日
【JAPANTEX 2021インタビュー】JAPANTEX 実行委員長 花田正孝氏
ビジネスデーでは対面商談も可能 セミナー、展示企画も多彩に展開
花田実行委員長
(一社)日本インテリア協会(NIF・永嶋元博会長)は、10月20日(水)~12月31日(金)の期間、オンライン上にて「JAPANTEX 2021 ONLINE オンライン展示会」を開催する。
オンラインながら、対面での商談が可能なビジネスデーを計6日間(10月20日(水)~22日(金)、および11月24日(水)~26日(金)の2回)設けるなど、リアル展示会の要素も取り入れて行う。
史上初となる「JAPANTEX」のオンライン開催について、花田正孝実行委員長に、その開催概要と見どころについて伺った。
(インテリアビジネスニュース2021年10月10日号より)
――今年はオンラインでの開催となりますが、どのような内容になるでしょうか。
花田 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった昨年の経験から、今年はニューノーマル時代に対応した新たな内容に挑戦すべく、「JAPANTEX will beReborn!!」をコンセプトに、東京ビッグサイトにて開催するリアル展示会とオンライン展示会をミックスしたハイブリッド展示会を実現すべく、今春から準備を進めてきました。
しかし、7月以降に感染が急拡大したため、やむなく8月20日にリアル展示会の中止を発表し、オンラインに絞って開催する決断をしたわけです。
それからはオンライン展示会に集中すべく再スタートし、リアル展示会への出展を予定していた企業にオンラインへの移行を依頼するとともに、開催方法も当初10月20日(水) ~22日(金) の1回のみ設けていたビジネスデー(商談可能日) を11月24日(水) ~26日(金) にも設定、計2回実施することとしました。
またリアル展示会で予定していた企画やセミナーもオンラインで行うなど、当初予定していたオンライン展示会をより充実させて開催します。
――オンライン展示会の具体的な内容についてお聞かせください。
花田 オンライン展示会用に開発されたプラットフォーム「meet×meet(ミーツ) 」を活用します。「meet×meet」内ではリアル展示会のような見た目の会場内にヴァーチャルブースが展開され、あたかも実際の展示会に行ったような雰囲気が味わえます。
出展者ごとに表示されたヴァーチャルブースをクリックすると、その出展者の出品する商品・サービスの情報がウェブページや動画などで確認することができます。資料ダウンロードも可能です。ライブセミナーを予定している出展者もあります。
もっとも大きなポイントが商談機能です。ヴァーチャルブース内には出展者のスタッフが待機し、リモート(Zoomやグーグルミート等) で対面による商談ができるようになっています。事前予約をすれば希望日時での面談が可能です。この商談機能が使える日をビジネスデーとして10月20日(水) ~22日(金) と11月24日(水) ~26日(金) の2回設定しています(10時~17時) 。
ビジネスデー以外は、期間中は24時間情報の閲覧が可能です。なおご来場には事前登録が必要となります。
JAPANTEX 2021 ONLINEの会場イメージ
――企画やセミナーの内容についてお聞かせください。
花田 まず毎年好評をいただいているセミナーですが、2パターン用意しています。一つは今回のオンライン展示会に際して準備した3本の新セミナーです。専門家3名に依頼し、事前にセミナーを収録して配信します。
もう一つは過去のJAPANTEXで行ったセミナーの中から、今聞いても有益なものを約20本選定し、アーカイブ配信します。
いずれも会期初日から視聴できますので、ぜひご覧ください。
企画については、こちらも例年好評をいただいている(公社) インテリア産業協会との共同企画「ウィンドーズパラダイス」を行います。これは窓装飾プランナーとインテリアコーディネーターのダブル資格者による、ウィンドートリートメントを中心とした空間提案を行う企画で、今回は「ニューノーマルな生活提案」をテーマに、住宅のみならずオフィスでも取り入れられるニューノーマルな空間提案の在り方を、プロの視点で紹介します。
今回はオンラインということで、実物展示ではなくイメージパースを紹介しながらコンセプトや展示の考え方などを紹介します。来年のリアル展示会で実物をご覧いただきたいと思っています。
また「ウィンドーズパラダイス」も過去3回の実績がありますから、そのアーカイブもすべてみていただけるようにします。
この他、「第18回インテリアデザインコンペ」受賞作品の発表も行います。
さらに今年7月のインテリアフロア工業会との統合により発足したプラスチック床材会による「ビニル系床材不具合事例ハンドブック」を解説するセミナーも行います。こちらは有料ですが同ハンドブック付きですので、代理店や内装工事店の担当者、プラスチック床材の技能士さんにおすすめです。
――オンライン展示会の意義についてはどのようにお考えでしょうか。
花田 オンラインのメリットはエリアに縛られないこと、そしてプロユーザーやエンドユーザーといった区分も関係なく幅広く情報発信できることです。
リアル展示会では、どうしても地方の方々にご来場いただくのは難しかったですし、エンドユーザーの誘致も厳しいのが現実でした。オンラインならば距離もターゲット層も関係なく幅広くみていただけます。
こうした幅広い来場者層をイメージして、セミナーでも3本のうち1本はエンドユーザーを意識した内容を計画していますし、「ウィンドーズパラダイス」もエンドユーザーが楽しめる情報発信を行う予定です。
今回はプロユーザー向けとエンドユーザー向けの明確なすみ分けはできていませんが、来年以降しっかりと分類しながら情報発信していくつもりです。
――最後に読者にメッセージをお願いします。
花田 今年はオンライン展示会という形態となりますが、NIF会員企業をはじめとするインテリアファブリックスメーカーが一堂に会するまたとない機会となります。コロナ禍の中、メーカー各社も新商品発表の場が少なかったこともあり、まだ皆さんが目にしていない情報がたくさんございます。そうした情報を、ぜひとも「JAPANTEX2020 ONLINE オンライン展示会」でご覧いただきたいと思っています。
――ありがとうございました。(聞き手・善明剛史)
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