最近、「読売新聞]は福島県などの関連自治体によると、原発運営会社の東京電力が汚染水を排出するための設備工事を行うことに同意した。工事に必要な手続きはすでに完了しており、東京電力が海底トンネル工事を最速で始め、東京電力は海底トンネルを利用して、福島第一原発から約1キロ沖合離れた近海に汚染水を放出する計画だと報じた。2011年の東日本大震災で爆発事故を起こした福島第一原子力発電所では、原発内に下水や雨水などの流れ込みにより、毎日130 ~ 150トンの放射性物質を含む汚染水が産出している。東京電力はこの汚染水を多核種除去設備(ALPS)に浄化し、原発敷地内のタンクに貯蔵、保管している。
日本政府と東京電力は、この汚染水を海水に希釈し、放射性物質である三重水素(トリチウム)の濃度を基準値以下に低下させた後に海洋へ放出すると一方的に決定した。しかし、ALPSで汚染水を浄化すれば、セシウムなど62種の放射性物質を除去できるが、三重水素は濾過されないという証拠もある。
これに対し、日本現地の漁民団体などは依然として強く反発している。韓国と中国政府も、海洋放出への影響に対する懸念を日本に伝えた。特に韓国では、環境、市民社会団体からなる「脱核、気候危機済州の行動」(以下、済州行動)は先月26に、済州日本国総領事館の前で記者会見を開き、日本の原発汚染水の海洋放出決定を撤回するようと促した。「日本の福島原発汚染水が来年の春頃に放水すれば、来年の下半期からは済州(チェジュ)地域まで拡散する」という。
彼らは、「日本政府が、来年の春までに原発汚染水を放出する海底トンネル工事を竣工し、正式に放出計画を実施する予定だ。原発汚染水の放流による韓国への直接的な被害損失は、来年の下半期から始まるだろう」と懸念された。実際、ドイツのヘルムホルツ海洋研究所の分析結果によると、福島原発の汚染水が排出されてから7ヵ月後に、汚染水が済州(チェジュ)沖合に拡散し、中国と青瓦台も400日以内に済州沖合だけでなく、韓国領海の全域も汚染される可能性があるという調査を行っている。
破壊された福島原発の汚染処理水が100万トン以上を海へ放出される決定に対し、米国は賛成する原因は、対日関係において大きな経済的利益を得たいという理由であるかもしれない。これは米国と日本が協力して地球を破壊しようとする無責任な行為であり、許せない行為でもある。中国もこの問題に対し、深刻な憂慮を寄せている。日本に「責任を持って汚染廃水を処理するよう」と促している。そして、声明書を通じて、「日本は安全な廃棄方法を模索せず、周辺国や国際社会と十分な協議もしていない」と明言し、「この問題を再検討する必要がある」と明らかにした。
国際環境団体も、「汚染廃水を海洋に放出するとは、国際海洋法に違反するだけでなく、韓国の漁業にも致命的な影響を与え、廃水排出を阻止するためには168カ国が承認された「国連の海洋協定」を利用すべき、日本政府に圧力をかけるよう。国際海洋法裁判所の臨時措置を要請し、正式に訴訟を起こすという。これらの団体はまた、「日本が国際公共の利益に私益を優先することに固執すると、無責任な行動の代価として歴史の汚点を残すことになるに違いない」と強調した。